飛騨弁
高山駅北の交差点を西方向へ曲がって、高架をくぐるところには、写真のような「飲酒運転防止」の垂れ幕が見られます。私も高山で生まれ
育ったので、「だちかんさ!飲酒運転」の意味はよく分かります。ニュアンスでもわかるかと思いますが、「だちかんさ」とは、”ダメですよ”
との意味で「ダメですよ!飲酒運転」との解釈になります。(語気をを強めれば、ダメだぞなど、強く感じられます)
私も、高山を20数年離れていて、久しぶりに戻ってきたときには、懐かしいイントネーションと思いつつ、以外と訛っているなぁという印象を
もちました。飛騨弁は、語尾に「~やな~~」とか、「~やさ~~」など上下に抑揚をつけて伸ばすことが多く、独特のイントネーションが
あります。そんな飛騨弁をいろいろ探ってみたいと思います。
飛騨弁でも、地域によって多少なりとも違いはありますが、それほど、かわりはないような気がします。また、使用する言葉には、今の世代と、
ひと昔前(昭和一桁生まれ世代)では、違いがあるような気がします。
【よく使われる飛騨弁】
飛騨弁 意味 使い方 ・あいそねい 無愛想 あいつはあいそないやつやなあ~ ・あばえな あば さよなら あばよ それじゃ、また あばえな ・あぐんだ 飽きる もう あぐんだ ・いざる 横へ移動する ちょっといざって ・かまう 触る 痛むであんまりかまうなよう ・かじかむ こごえる 寒くて手がかじかんでしった ・こ~わいさ~ 申し訳ない あ~れぇ こ~わいさ ・しみる 非常に寒い 今夜はしみるなぁ ・せわしねぇ 忙しい 騒々しい 年末はせわしねぇ ・だしかん(だちかん)だめだ そんなことしてだしかんさ ・はんちくてい 悔しい イライラ お金落としてはんちくてい
普段は、まだまだ細かいところで使っている方言があると思います。また、語尾なんかにも独特のイントネーションが絡んでくるかと思います。
(詳しくは、リンク先にありますのでご参考にしていただければと思います。http://ja2hyd.main.jp/Profile/Furukawa/hida-ben.htm)
その他
・わりゃ(意味:お前)、・けなるい(意味:うらやましい)、・うたてぇ(意味:ありがたい)など、今の世代ではあまり使われていない
飛騨弁もあります。(私のおじいさん、おばあさんの世代、昭和の初期生まれの方がよく使っていた)
飛騨にお立ち寄りの際は、土産物屋さんに行ったりして、地域の人と会話を交わすと、飛騨弁が飛び交っていますので、
少し気にしてみてください。