K.Yairiギターのオーダーメイドをするときに考えること 【初めての人向け】
ギターには、いろいろなギターがあります。アコースティックギターにも、様々なギターメーカーがあります。アコースティックギターの経験を重ねると、次は自分のオーダーメイドのギター、自分の弾きやすいギターが欲しくなったりします。
今回は、日本国産メーカーのK.Yairiギターを、初めてオーダーメイドする方にとっては、カスタムギターってどうなの?大丈夫、失敗しない?
といった心配があると思います。
こういった初めてギターをオーダーするにあたっての疑問に答えます。(初めての人向け)
私も、ギターをオーダーメイドしたことは、2回ほどしかありませんが、ちょっとした経験も踏まえて、失敗しないギターのオーダーについて
見ていきます。
●本記事のテーマ
K.Yairiギターのオーダーメイドをするときに考えること(初めての人向け)
ギターのオーダーメイドをした私は、ギターを初めて20年以上。途中ブランクもあったりしましたが、のらりくらりと現在も続いています。
岐阜県可児市にあるK.Yairiのギター工房には、何回か見学もしており、オーダーの時にも足を運んでおります。
●本記事の内容
・K.Yairiのギターってこんなギター
・ギターをオーダーメイドするときに考えること
・私がオーダーしたギター
・まとめ
オリジナルギター、オーダーメイドのギターというのは、できているものが実際見れないので、失敗したらどうしよう、できたものが気に入らなかったらどうしようと悩むものです。私も、最初のオーダーメイドギターは、できてきたものがあまり気に入りませんでした。最初は、ギターに対しての知識があまりなく、お店の人にすすめられた感じでしたので、すぐに手放してしまいました。
ですので、ギターの知識、情報は多く取り入れておいた方がいいと思います。
・K.Yairiのギターってこんなギター
・K.yairiギターは、岐阜県可児市に工房を構えており、魅力は何といっても少数精鋭の職人が手作業にこだわり作り上げるギターの品質です。
本数は多く出回りませんが、1本1本の質の良さ・造りの良さには定評があります。
「高品質より我ら生きる道なし」という社訓を掲げ、木材を吟味することから始まるギター製造は、あくまでも「手作り」と「メイドイン・
ジャパン」にこだわっています。生産ラインには人間の手で行なうことのできる作業が極力残されており、30人の職人が手作業で1本、
1本を作り上げていきます。
・販売したギターは、「永久保証」されており、最初の1年間は無償で、その後は格安で修理をしていただけます。
・ペグや、ブリッジなどのパーツ変更を行う、カタログモデルの仕様を変更できる「イージーオーダー」システムなどもあり、カスタムを
気軽に行うこともできます。
・事前に電話で予約を入れれば、「工場見学」をすることもでき、「職人がギター制作」をしているところを見学することができます。
製材からシーズニング(寝かせ)、木材加工、組み込みと塗装まで、ギターが出来上がるまでの工程を順番に見いていくことができます。
私も見学をしたことがあるのですが、すごいと思ったのが、楽器に音楽を聞かせる部屋があります。これは、『音楽により「振動を与える」
ということが目的で、これによって木材の成長が促進され、また接合部分が馴染んで、振動しやすくなるそうです。いいギターは新品で
鳴りが悪くても、30分も弾けばどんどん音が変わっていき、ヤイリではそういうことを部品のうちからやっておく』のだそうです。
(*_*)
・ギターをオーダーメイドするときに考えること
・ギターのオーダーメイドですが、私は最初のオーダーメイドは失敗しましたので、経験からわかる範囲で考えることをあげていこうと
思います。
【どんなギターが欲しいのか考えをまとめる】
◎ベースとなるモデルがあるのなら、それを中心に考える。
私の場合、YF-00028をベースに細部の変更、その他の要望をしました。
◎ナット幅(ネックの太さ)は、メーカーによって変わってきますが、各メーカーのナット幅を見てみます。
・マーチン D-28…44.5mm
・ギブソン J-45(2019)…43.8mm
・テイラー 814ce…44.5mm
・ヤマハ LS36…44mm
・タカミネ DMP700N…42mm
・K.Yairi RF130…42mm
ナット幅は、プレイアビリティーにも影響をするので、自分に合った幅を選ぶのがいいです。私は手が大きな方ではないので、
K.Yairiの42mmは弾きやすい方です。
その他にも、Gibsonなんかは、年代によっては39mmのナローネック仕様などもあります。
ナット幅は、よく検討して自分に合ったものを選ぶといいです。
◎ネックシェイプ(形状)は、何種類かあります。オーソドックスに3種類あげてみます。
①Uシェイプ かまぼこのような太い形状で少し弾きにくいですが、コシのある音がでます。
⓶Vシェイプ Uシェイプの厚みはそのままで両端の角をとった形状。握りやすいので演奏性には優れています。(個人的には好きです)
③Cシェイプ Uシェイプを薄くした形状です。ネック材の特性が出やすいネックシェイプです。
●私もすべてのシェイプのギターを弾いたことがありますが、個人的な意見を言うと、Uシェイプは、パンチのあるガツンとしたパワーのある
サウンドを生みますが、演奏性は少し悪いように感じます。Vシェイプは、パワーのある音はUシェイプに劣りますが、演奏性は抜群に
いいです。Cシェイプは、鳴りはいいのですが、私には弾きづらさを感じました。
★ネックシェイプは、個人で感じるところが違いますので、全てのネックシェイプを弾いたうえで、自分に合うものを選んだ方がいいです。
演奏性、弾きやすさは、その後のギターとの付き合いに影響してきますので、よく検討した方いいです。
◎ギターの材質➡ボディーに関しては、①トップ⓶サイド③バックに分かれ、トップにおいてポピュラーな木材としては、「シカトスプルー」
です。サイド、バックに使用される木材が「ローズウッド」と「マホガニー」に分かれます。(一般的なものだけをあげています)
組み合わせとしては、トップに使われるのが「シカトスプルース」で、サイドとバックが同じ木材になります。
・トップ「シカトスプルース」とサイド、バック「ローズウッド」
・トップ「シカトスプルース」とサイド、バック「マホガニー」
上記が、一般的なボディーの組み見合わせ資材になります。
有名メーカーでは、
トップ「シカトスプルース」サイド、バック「ローズウッド」の組み合わせでは、マーチンのD-28
トップ「シカトスプルース」とサイド、バック「マホガニー」の組み合わせは、GibsonのJ-45が代表的なギターです。
Yairiギターでも、木材の組み合わせはオーダーで選択することができます。
◎ペグ(弦を巻く金具)は、K.Yairiの純正は
GOTOH社製になります。ペグも形、カラー
など様々なものがありますので、選ぶこと
ができます。
左写真は、シルバーのペグで、少し形
が違うものになります。
ゴールドの物や、Gibsonタイプのもの
などもあるかと思いますので、好きなもの
を選択するといいと思います。
◎その他では、ピックガード、ボディーのカラー、ネック材など購入の際検討することが、多々あると思いますが、ピックガードは形や色、ボディーも
自分好みの物を選択することができるので、クラフトマンの方にも相談して、選択するといいかと思います。
私がオーダーしたギター
・私が、K.Yairiでオーダーメイドしたギターは、ベースモデルがYF-00028です。
これは、マーチン 00028 ECを基本ベースとしており、私の好きなアーティストでもあるエリック・クラプトンが愛用しているギターです。
クラプトンの演奏姿に憧れ、オーダーした覚えがあります。
オーダーメイドのギターは、基本YF-00028がベースですが、変更点は、ペグをオリジナルの物から、少し小ぶりのものに変更しています。
あと、ピックガードを黒色からべっ甲色に変更しています。トップ、サイド/バックはオリジナルのままで、トップ「Solid Spruce」
サイド/バック「Solid Rosewood」のオール単板仕様です。
変更点は、あまり多くありませんが、製作時で、ネックはVシェイプ、ナット幅を細く、弦高はなるべく低くしていただくよう、
要望しました。
まだ、要望できるところは、たくさんありましすし、音のイメージや、音色はこんな感じでなど伝えれば、クラフトマンの方がくみ取って
くれて、イメージ合ったギターを製作してくると思います。
⇚オーダーメイドして。完成したばかりの
YF-00028 Custom(2008年)
出来立てで、トップの木材の色も、きれい
な白っぽい感じでした。
10年以上経過したYF-00028 Custom ➡
トップの木材の色がやけて、渋い風合いを
出しています。
・まとめ
・ギターをオーダーメイドする上で、いろいろ検討することがあると思いますが、まずは、自分の思うイメージをある程度まとめた上で、細部に
わたっての変更点、こだわり、イメージを自分なりにもって、オーダーした方がいいと思います。
また、できる限り工場に行って、実際に製作して頂くクラフトマンの方とお会いして、製作にあたっての相談や、要望を直接伝えた方が、
間違いないです。私も、2,3回工場に行って相談し、要望を伝えて、満足できたので、行った方がいいです。
お店の方を通してのオーダーは、間接的になるので、食い違いやイメージが直接伝わりません。
ギターのオーダーメイドに失敗しないために、工場へ行って直接伝えることをおすすめします。